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No.02

乾燥が気になる冬の洗顔

  • #ハム・ギョンシク先生監修
  • #ビューティーコラム

함경식(Ham Kyung-sik/ハム・ギョンシク)
メイクアップアーティスト/クリエイティブディレクター。
20年以上にわたり韓国芸能界の第一線で多くの著名人のメイクを担当。
大学での講義やメイクツール開発にも携わるなど、K-beautyの理論と実践を両立する第一人者。

YouTubeも公開中

冬の肌は、想像以上に繊細です。
だからこそ必要なのは、洗顔をやめることではなく「季節に合わせた洗い方」。韓国で数多くの肌を見てきたハム・ギョンシク先生から、冬の洗顔のコツを教えてもらいました!

なぜ“冬の洗顔”には季節専用の調整が必要なのか

冬の肌は、気温・湿度・暖房という三つの要因が重なることで、一年の中でも最も乾燥しやすい状態にあります。韓国のお客様でも「急につっぱるようになった」「ヒリつきやすくなった」という声が増えますが、日本の冬も乾燥が深刻で、角層の水分が奪われやすくなる傾向があります。

ここで誤解されがちなのが、「乾燥するなら朝の洗顔は控えた方がいいのでは?」という考え方です。しかし実際はその逆で、乾燥する季節こそ、朝晩の洗顔で“汚れをしっかり落とすこと”がとても重要です。
寝ている間にも皮脂・汗・古い角質は蓄積し、これが残ったままだとスキンケアの浸透を妨げ、乾燥やくすみを悪化させます。だからこそ冬の洗顔は、ただ“減らす”のではなく、“季節に合わせてやり方を変える”ことが欠かせないのです。

冬の肌は小さな刺激でも負担になりやすい

乾燥して水分量が少なくなった角層は、刺激を受け止める“クッション部分”が弱くなります。そのため、普段と同じ圧・同じ温度の洗顔でも、必要以上に負担がかかり、赤み・粉ふき・かゆみにつながることがあります。

さらに冬は皮脂分泌が低下するため、「乾燥しているのに毛穴が詰まる」という現象が起きやすいのも特徴です。これは乾燥によってターンオーバーが乱れ、古い角質が剝がれ落ちずに肌表面に残りやすくなるため。

つまり冬は、“落としすぎても落とさなくてもダメ”という難しい季節なのです。
そのため、朝はしっとりとした洗い上がりで優しいBRIGHTENING WASH black、 夜は日中に肌へ付着した空気中の汚れなどもしっかり落とせるBRIGHTENING WASH normalと、朝晩で“役割を変える”のが最も理にかなった方法です。

“冬仕様のブラシ洗顔”と“洗顔後の保湿強化”がセットで必要な理由

冬の洗顔で最も重要なのは、肌負担を最小限に保ちながら、必要な汚れだけを落とすことです。
指洗顔は圧が偏りやすく、乾燥して敏感になった肌には刺激が出やすい一方、ブラシ洗顔は極細毛が均一な圧を保つため、冬の弱った肌でも摩擦を抑えながら洗うことができます。

冬仕様に調整するポイントは3つ

①水温は“ぬるま湯より少し低め”
 熱すぎるお湯は皮脂を奪いすぎるため厳禁。

②BRIGHTENING WASHは圧を弱くする
 ブラシは肌に直接力をかけない意識で動かすのがポイント

③頬・口元は回数を減らし、Tゾーンは丁寧に
 乾燥が出やすい部分と、皮脂が出やすい部分でメリハリを。

朝は保湿感のある洗顔料で、寝ている間の皮脂・汗・汚れをやさしくリセット。
夜は一日の皮脂・大気汚れが蓄積するため、ややしっかりめに洗うと負担が少なく整います。

そして、ここからが“冬ケア最大のポイント”。
洗顔後すぐの保湿が、肌の運命を左右します。

洗顔直後は角層の水分が急速に蒸発する“最も無防備な瞬間”。
このタイミングで保湿が遅れると、乾燥が一気に進み、肌のバリア機能がさらに弱まります。

冬は特に以下を徹底

① タオルドライはやさしく
タオルで肌の表面の水滴をサッと吸い取らせるように、軽くトントンと叩くのがポイントです。

② 洗顔後すぐの“ゴールデンタイム”で保湿
「30秒以内」、「60秒以内」などと決めなくてもOKですが、間髪入れずに保湿を始めることが重要。
水滴が蒸発する際に肌内部の水分まで奪う、“過乾燥”が進みやすくなります。

③ 化粧水は肌タイプで役割を変える
冬の保湿ステップにおいて、トナー(化粧水)は肌タイプによって役割が変わります。ご自身の肌に合わせて使い分けましょう。

④ 仕上げはクリームで“鉄壁の蓋”
乳液だけでは水分保持が不十分な場合が多いため、仕上げに油分のあるクリーム・バームでしっかり密閉を。

⑤ 乾燥しやすい部分には“重ね塗り”
全体に塗った後、頬・口元・目元など乾燥やつっぱりを感じやすい部分にもう一層重ねることで、水分蒸発を物理的に防ぎます。

まとめ

冬は、一年で最も肌がデリケートになる季節です。
だからこそ、洗顔を減らすのではなく、“朝晩で役割を変えながらしっかり汚れを落とすこと”が、美肌を守る鍵になります。
朝は保湿感のある洗顔料でやさしく、夜は一日の汚れをきちんと落とす。
そのうえで、洗顔直後の保湿までをセットで丁寧に行うことが、“揺らぎやすい冬の肌を整える最初のスキンケア”です。
毎日の小さな選択と丁寧な洗顔の積み重ねが、冬の肌を大きく変えていきます。

ハム・ギョンシクより

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